サーフィンを楽しもう!波に乗れなかったらレッスン料金は無料です。ISA国際サーフィン連盟・NSA日本サーフィン連盟公認サーフコーチ前田淳【CAN DOサーフィンスクール】福島県いわき市ウエストコースト

大会に備えてゴールを駆け抜けろ![心理的準備]

サーフコーチの役目は、サーフィンが上達していただくために技術だけを教えているだけではないということ、選手のモチベーションを上げることもコーチの重要ような役目であるということをここでご理解ください。

選手が大会で勝つためにはテクニック技術も大事ですが、実はこれだけでは勝利はできないということ、じゃーどうすればいいんだよと疑問を持つ方もいらっしゃると思いますのでアドバイスをしたいと思います。

写真:運動競技準備の実行をご覧いただけると分かると思いますが、中・上級からエリートになると1.2.3の%が減るということテクニックを行うための身体的準備、波の使い方は身についているということになります。技術力がある選手どおし戦うことはあっても、技術力の差が多き選手とない選手が同じ舞台で戦うことはありませんよね。そこで、重要なのは4.5の戦術と心理的準備の差が大きくかかわってきます。どの舞台でも優勝を目標としている選手は、着地地点ではる優勝にピタリとあわせるため目標である目の前で減速してしまうということ、集中力がきれる、マンネリ化し自己満足する、飽きてしまい他のことを考える、自分に甘くなる、体力面でも余力がないので活きよいが衰える、力尽きるなどの傾向にあります。一方、優勝を目標としていない選手は、ゴールである優勝を目指すのではなく優勝という表彰台を駆け抜ける余力があるということ、自信に満ちている、前向き、心理状態が安定している、ハイテンションなどの表彰台を駆け抜ける余力があるということになります。フルマラソン42.195キロでたとえると気が遠くなる距離ですが、一流のランナーはその距離を目標としていません。毎日、50キロ、70キロと走り込み、しかも、高地トレーニングまでして鍛錬をしています。42.195キロを軽やかに走り抜ける余力がついて初めてレースに挑むことができるし、優勝争いができる訳です。指定された距離を走ればいいのは、趣味の世界。毎年毎年、予定数字にピッタリ合わせていたのでは何の地力もつきません。余力を持って駆け抜けるチカラを持たなければいけないのです。ゴールはあくまでも通過点と考え、駆け抜ける意識を持つだけで、ゴールはまったく違った価値を持ちます。空手やボクシングなど、打撃型の競技では「打ち抜く」という表現があります。パンチや突き、蹴りは相手の体に当たったところが終わりでなく、相手の身体を打ち抜くように、体の向こうまで抜けるように打って初めて効果が最大化するということです。ゴールもそれと同じでです。終わりととらえず、一気に駆け抜ける通過点と考える。駆け抜けることでトップスピードが維持できるのです。

いかがだったでしょうか、サーフィンに対する考え方、トレーニングの仕方、トレーニング方法を今一度見直すきっかけとなっていただければ幸いです。

 

                        引用文献:孫子の兵法、五輪書、中山マコト